【前回の続き】肝機能の低下による症状

こんにちは、ナースαの片岡です☺
前回は肝臓の機能についてお話をしましたね💡
今回の記事では、前回の内容を踏まえて肝硬変を例に肝機能の低下による症状について話していきたいと思います☆
(前回の記事をまだ見ていない方はコチラをまず見てみましょう👀)

肝硬変の症状

肝硬変は慢性的な肝臓の炎症などによって発症しますね✎
主な原因としてはC型肝炎ウイルスによるものが有名です👀
肝硬変を呈すると様々な症状を呈しますが、今回は前回の記事を参考に肝硬変の症状について考えていきたいと思います💡
ちなみに前回挙げた肝臓の機能は以下になります📚

  • 同化:栄養素の合成
  • 解毒:アンモニアの解毒
  • ホルモンの不活化:エストロゲン、アルドステロンの分解

では1つずつ見ていきましょう☆

①同化機能の低下

肝臓は同化によってグリコーゲンを合成し、血糖を下げる働きがありますが、肝硬変になるとこの反応が低下するため、血糖値を適切に下げれなくなります💦
そのため「高血糖」をきたしやすくなりますので、血糖値の観察が必要となりますね💡

そのほか、アルブミンや凝固因子も同化によって生成されるのですが、肝機能が低下するとこれらが生成しにくくなるため、「低栄養」や「出血傾向」をきたすことになります✎

②解毒機能の低下

アンモニアは人体に有毒ですが、本来であれば肝臓で分解され、尿素に解毒化されます💡
ですが、肝機能が低下すると当然この機能が低下するため、アンモニアが正常に分解されず体内に蓄積しやすくなります💦
そのため「肝性脳症(アンモニア脳症)」を起こしたり、血中尿素窒素の低下が所見として現れます👀
アンモニアはタンパク質の代謝産物であるため、『低タンパク食』が推奨されることも重要なので併せて覚えておきましょう☆

③ホルモンの不活機能の低下

肝臓では不要なエストロゲンやアルドステロンを分解しますが、肝機能が低下するとこれらを正常に分解できないため、体内にエストロゲンやアルドステロンが蓄積しやすくなります✎
エストロゲンには、乳房を増大させる作用がありますが、エストロゲンが蓄積することで男性でも乳房が増大することがあります。これを「女性化乳房」といいますね💡
そのほか、アルドステロンには血圧を上昇させる働きがあるため、アルドステロンが蓄積することで「血圧が上昇」することにもつながります💦
そのため、ボディイメージの変容や高血圧に対する看護が必要になりますね👀

このように解剖生理学が分かることで、病態が分かり、最終的には看護を知ることに繋がります💡

看護の基礎は「解剖生理学」から!

看護をするためには解剖生理学の知識が不可欠です💡
「解剖生理学の重要性が分かれば看護が分かる!」が皆様に伝われば幸いです☆
肝硬変の要点は今回紹介した以外にも多々あります、より詳しく肝硬変について学びたい方は完全個別指導対策講座もご参照ください✎
(只今、夏休みに兼ね合いから夏季の空き日程が少なくなっております。ご希望の方はお早めにご予約をお願いいたします)

また、LINEによる質問も引き続き受け付けていますので、何でもご相談ください☆
それでは引き続き、お体に気を付けて勉強頑張ってくださいね☺

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